川崎市の小児科・内科 みやまえファミリークリニック(旧かねこクリニック)

コラム


2022年5月
夏のお肌のお話
夏のお肌のお話

これから夏に向けて暑くなってくると、子どもの皮膚トラブルが増えてきます。
子どもの皮膚はバリア機能が弱いので、汗や湿度で荒れやすいのです。暑くて汗をかけば肌がむず痒いのは大人も同じ。子どもは我慢できずにぽりぽり掻いて、余計に肌を荒らします。
汗をかいた後、さっとシャワーを浴びるのが効果的。でもここで気をつけていただきたいのは、シャワーの後はしっかりと保湿していただきたいのです。シャワーやお風呂でさっぱりした後、そのままでは皮膚が乾燥して荒れやすくなります。シャワーやお風呂の後は、保湿剤で皮膚を保護してあげましょう。
夏のお肌のお話 この場合の保湿剤は、冬の寒い時にはワセリンのような軟膏が効果的でしたが、暑いときにはクリームやローションの方がいいですね。
もともと荒れた皮膚の子どもの場合、保湿剤でがんばっても湿疹がひどくなってしまいがちです。
かゆくてしょうがない場合、一時的にかゆみ止めの飲み薬(抗ヒスタミン薬)やステロイド軟膏で治療することもあります。飲み薬やステロイド軟膏はとても効果的ですが、副作用もありますから、医師の指示のもと適切に使用するべきです。
暑い季節、子どもの肌荒れが気になる場合、ぜひ医師にご相談ください。





2022年1月
子どもの嘔吐
子どもの嘔吐

子どもがゲーッと吐くとビックリしますね。小さい子ならなおさら。
嘔吐にはいろいろな原因があります。子どもにいちばん多いのがノロウイルスによるウイルス性の胃腸炎です。
最初にゲエゲエ吐くのが特徴で、保護者の方はとても不安になります。ですから、一回でも吐いたら医療機関へ、という方も少なくありません。
子どもの嘔吐 でも小さい子どもは吐きやすいのです。ですから1回吐いたからといって病気かどうか判断するのは小児科医でもむずかしいものなのです。
子どもが吐いても、まずは落ち着いて様子をみましょう。吐き続けるか、少量の水分なら大丈夫かどうかなど、怖がらずに試してみましょう。また吐く以外になにか症状はないか、下痢や腹痛、発熱などはないかも大切な情報です。
顔色が悪くなる、元気がなくなり動かない、お腹が痛くて動けないなどの症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。
そうではなく元気があれば、1回や2回吐いたからといって脱水になることはありません。嘔吐が頻回なのかどうかも病気の診断と治療に大事です。
まずは落ち着いて症状を確認してあげてくださいね。


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